平成27年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式

2015.11.08

平成27年11月8日(日)午前10時より山形市総合福祉センターおいて、平成27年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式を開催した。今年度は、男性161名、女性195名、合計356名の過去最高となる応募があり、100名あまりの受賞者が出席された。

高田専務理事の司会のもと、今野理事の開会の辞に続き、斎藤会長より「8020達成者の歯の長寿賞を受賞された皆様、おめでとうございます。8020運動とは、80歳で20本以上の歯を残そうという運動で、20本以上の歯があれば何でもかめるということです。8020達成者の歯の長寿賞を山形市歯科医師会では、山形市等と協力して平成2年より行っています。本年の受賞者は、356名で昨年より60名ほど増えています。山形市では50%の達成率を目標にしておりますが、40の達成率となっています。日本は有数の長寿国家であり、平均寿命は、男性80.21歳、女性86.61歳になっております。しかし健康長寿は、男性71歳、女性74歳であります。健康寿命と平均寿命には、10年の開きがあります。食べる、話すということは、生活の根幹をなすものであり、そのためには受賞者の皆様のように多くの歯を保つことが必要です。多くの歯を残すことにより健康寿命を平均寿命に近づけていくことができます。歯科医師会では、ライフステージにあわせたいろいろな事業を行っていますが、すべてが8020を達成することを目標としております。皆様方にはこれからも健康で楽しい生活を送っていだたくようお願い申し上げます。本日は、まことにおめでとうございます。」との挨拶があった。続いて佐藤孝弘山形市長より、「本日、歯の長寿賞を受賞されます皆様、まことにおめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。わが国が高齢化が急速に進展しているなかで健康寿命を延ばすことが必要になってきています。山形市では、山形市健康づくり21において、平成34年までに8020達成率を50%としております。この目標にむけ、歯科検診、歯周疾患検診、介護予防サービスにおいて口腔機能向上をはかるメニューなどを取り入れています。乳幼児から高齢者まですべてのライフステージにおいて市民の皆様の歯の健康を図りながら健康寿命を延ばすという政策を勧めていきたいと思っております。本日受賞された皆様には、今後ともご自身の歯で健やかに過ごされますよう御祈念いたします。」と祝辞を述べられた。続いて板垣平治郎山形農協協同組合代表理事組合長より「80歳になっても20本以上の歯を持っていてその歯でおいしいものが食べられるというよろこびをかわちあいたい。受賞者の皆様には、今日の受賞を誇りとして自分の歯でおいしいものを食べて楽しんでいただくことを祈念します。斎藤淳一山形市議会議員より「健康で元気で楽しく過ごすことが大切です。8020運動で健康寿命を延ばしています。健康で元気でいることが周りの方を幸せにしますので、これからも元気でいることをお願いします。」と祝辞を頂いた。

早川理事より審査報告として、「平成2年より行っております8020運動も今年度は、356名の応募がありました。多くの方にご応募いただきましてありがとうございます。今年度の最優秀賞には、男性・菱川郁夫さん、女性・須藤テイ子さんが、特別賞に最高齢90歳の山田茂三郎さんが選ばれました。また、12組の夫婦が、同時受賞されました。」と報告された。

引き続き表彰に移り、最優秀賞受賞のお二人には斎藤会長より、特別賞受賞者には佐藤市長より表彰状が贈られ、板垣山形農業協同組合代表理事組合長より記念品の「つや姫」が贈られた。優秀賞受賞者には、斎藤会長から一人一人に表彰状が贈られた。受賞者を代表して最優秀賞の菱川さんより「このような盛大な表彰式を開催していただきまことにありがとうございます。8020運動は以前から耳にしていましたが自分が受賞するとは、夢のようです。懇切ていねいな治療や定期検診の際の指導のおかげで受賞することができました。今後はこの受賞をはげみに目標は高く9020を目指して頑張り、健康寿命を延ばしたいと思います。」と謝辞を述べられた。

大沼理事を誘導のもと、口腔機能の維持増進を目的とした健口体操を出席者全員で、行った。アトラクションとして、山形大学混声合唱団の皆様に「ふるさと」など4曲の合唱を披露して頂いた。

最後に今野理事の閉会挨拶の後、出席者全員で記念写真を撮影し、無事解散となった。

今年も8020運動歯の長寿賞に多数ご応募いただきありがとうございました。受賞者の皆さんは、80歳を超えているとは思えないほど若々しく健康で、歯と全身の健康との関連性をあらためて実感しました。多くの方が80歳で20本以上の歯を持っているようになりましたが、健康で楽しい人生を送るため、今後も更なる8020運動の普及と発展を目指し、努力していかなければならないと感じた。(記:小澤一仁)


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