平成16年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式
平成16年11月7日(日)午前10時より霞城公民館において、平成16年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式が開催された。
斎藤弘志専務理事の司会のもと、小関理事の開会に続き、小松会長より「本日は、おめでとうございます。平成2年から毎年開催してまいりました歯の長寿賞も今年で15回を迎えることができました。我が国は世界で類例のない速さで高齢化社会になり、平均寿命は世界一でありますが、その質においては必ずしも満足できる状態ではございません。いろんな問題を抱えております。平均寿命から、介護年数を引いた健康寿命が長くなければなりません。いくら長生きしても「健やかに老いる」「健やかに生きる」ということでなければ意味がありません。人生80年の時代を健やかに生きるためには80歳で20本以上の歯が必要です。20本の歯があればたいていのものは咬むことができ、自分の歯で咬むことが全身の健康の維持、増進につながるという事です。咬むことによって唾液が分泌され癌や老化を防ぐ、かたいものを咬むことが脳の刺激になるともいわれています。これからも歯を大事にして健康寿命を延ばして、健やかな人生を送って頂きたいと思います。」との挨拶があった。また、山形市長代理の健康課長青嶋智重子氏より、「本日、市民歯科保健8020運動、歯の長寿賞を受賞された143名の皆さんおめでとうございます。自分の健康管理において食生活は、欠かせないものであり、自分自身の歯で咬めることは、すばらしいとこです。山形市でも、健康作り21を元に歯科保健事業に取り組んでいます。受賞者のみなさんは、より一層の健康増進に努めて、健康でおられますよう、心より御祈り申し上げます」との市長からの祝辞が披露された。
清水理事より審査報告として、平成16年度の応募総数は男性67名、女性76名の合計143名で、これはこの事業が始まって以来最も多い応募数でした。また、最優秀賞に男性・伊藤秀雄さん、女性・黒沼タマヨさんが選ばれた。最優秀賞の伊藤秀雄さんは残存歯が29本で、治療歯数も少なく、黒沼タマヨさんも残存歯30本、内29本が健全歯でした。また、二組の夫婦が、同時受賞された。受賞者のアンケート結果として、長生きの秘訣・健康法では、適度な運動、散歩、社交ダンス、水泳、規則正しい生活をするなど。食生活で気をつけている事では、腹八分目、塩分を控えめに、バランスよく食べるなど。歯の手入れでは、1日数回磨く人が多く、歯間ブラシを使う、歯の根元を磨く、歯科医院で教わった磨き方で磨くなど。歯と長寿の関係は95%の方が関係あると答え、介護認定は、91%の方が受けて無く、元気で充実した生活を送られていることが報告された。
引き続き表賞に移り、小松会長より受賞者一人一人に表彰状と記念品が贈られ、受賞者を代表して最優秀賞の伊藤さんより「歯の長寿賞を受賞できたことは、高齢者としてこの上ない光栄です。歯の注意点は、歯間ブラシの使用と歯垢を落として歯周病を予防することです。詩吟、グランドゴルフ、毎日40分の散歩で健康を維持しています。歯が丈夫なので何を食べても美味しく、健康でよかったと実感しています。80歳を迎え、かけがえのない人生を健康で過ごしていきたい。」との丁重な謝辞を頂いた。その後、おなじみとなった笹村昭六さんによる“長寿を祝うマジックショー”が行われ、華麗なマジックに大いに盛り上がった。最後に、小関理事が閉会、受賞者全員で記念写真を撮影し、無事解散となった。
今年は霞城公民館での長寿賞の表彰式となりました。受賞者の皆さんは、とても健康でいきいきとした顔をしていました。80歳を超えているとは思えないほど若々しかったです。歯と全身の健康との関連性を改めて実感しました。今後更なる8020運動の普及と発展を目指して努力していかなければならないと思いました。