平成19年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式

2007.11.11

平成19年11月11日(日)午前10時より霞城公民館において、平成19年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式が開催されました。今年度は、男性78名、女性77名の応募があり、60名あまりのかたが、出席されました。

斎藤理事の司会のもと、逸見副会長の開会挨拶に続き、小松会長より「本日は、8020達成者の歯の長寿賞受賞おめでとうございます。我が国は長寿国で平均寿命は世界一です。また今年の9月には、100歳以上の方が3万人を超え、80歳以上の方は700万人を超えています。一方で老人性認知症や寝たきりのお年寄りが増えていることは、大きな社会問題となっています。健康寿命とは、平均寿命から、介護年数を引いたもので、日本人の健康寿命は、74.5歳でこれも世界一です。健康寿命と平均寿命の差を縮めることが健やかな高齢化社会をつくることにつながっています。人生80年の時代を健やかに生きるためにはお口の健康は、欠かせません。20本以上の歯があればたいていのものはかむことができ、自分の歯でかむことが全身の健康の維持、増進につながるという事です。かむことによって唾液が分泌され癌や老化を防ぎ、かむことが脳の刺激になるともいわれています。ここに出席のみなさんは、20本以上の健康な歯を持ち、80歳とは思えないほど若々しく健康な方ばかりです。これからも健康で楽しい人生を送って頂きたいと思います。」との挨拶がありました。また、山形市長代理の健康福祉部長伊藤博夫氏より、「本日、市民歯科保健8020運動、歯の長寿賞を受賞された155名の皆さんおめでとうございます。ご自身の健康に気を配りながら、毎日の生活において歯を大切にしてきた努力に敬意を表します。人間として食生活は、欠かせないものであり、年齢に関係なく自分自身の歯でかめることができ、食をたのしむことは、すばらしいことです。介護保健制度では、平成18年度より、新予防給付において口腔機能向上等を実施しております。山形市でも、各年代に応じての歯科保健事業に取り組んでいます。受賞者のみなさんは、より一層の健康増進に努めて、健やかに過ごせられますよう、心より御祈り申し上げます。」との市長からの祝辞が披露されました。

峰田理事より審査報告として、「80歳で20本以上歯のある方は、全国で5人に1人、山形県でも4人に1人という報告があります。山形市8020運動歯の長寿賞の平成19年度応募数は男性78名、女性77名の合計155名でした。このなかで28本以上の歯がある方が33名で、1度も治療したことのない健全歯が20本以上ある方が14名おられました。今年度の最優秀賞には、男性・石澤善次郎さん、女性・小松ときえさんが選ばれました。石澤善次郎さんは残存歯が26本で、23本の健全歯です。石澤正子さんは残存歯が28本で、23本が健全歯です。また、一組の夫婦が、同時受賞されました。」と報告されました。

引き続き表彰に移り、小松会長より受賞者一人ひとりに表彰状と記念品が贈られました。受賞者を代表して最優秀賞の石澤さんより「今日は、平成19年度8020運動歯の長寿賞という意義のある賞を頂きまして、心より厚く御礼申し上げます。これも先生方をはじめ多くの皆様方によるご協力の賜物と深く感謝を申し上げます。これからも歯の長寿や体の健康のために一生懸命精進していきたいと思います。」との丁重な謝辞を頂きました。

次いで清水理事より講評として、「受賞者のアンケート結果より、長生きの秘訣・健康法は、運動、仕事、散歩、趣味をする、規則正しい生活をおくる、ストレスをためない、自分のしたいことをする、ことなどでした。歯と長寿の関係は96%の方が関係あると答え、介護認定は、89%の方が受けていませんでした。このように8020受賞者が元気で充実した生活を送られていることがうかがわれます。また、健康な身体は、健康な歯に宿るとも言われています。噛むことによって脳は刺激され寝たきりになりにくいです。誤嚥性肺炎予防のためには、口腔衛生の増進が必要になります。」等の説明がありました。

最後に逸見副会長の閉会挨拶の後、受賞者全員で記念写真を撮影し、無事解散となりました。

今年も8020運動歯の長寿賞に多数ご応募いただきありがとうございました。受賞者の皆さんは、とても健康でいきいきとした顔をしていました。8020達成者の割合も20%を超え、多くの方が80歳で20本以上の歯を持っているようになりましたが、健康で楽しい人生を送るため、今度更なる8020運動の普及と発展を目指し努力していかなければならないと思いました。


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