平成26年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式
平成26年11月16日(日)午前10時より山形市総合福祉センターの交流センターにおいて、平成26年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式を開催した。今年度は、男性124名、女性168名、合計292名の過去最高となる応募があり、100名あまりの受賞者が出席された。
高田専務理事の司会のもと、斎藤副会長の開会の辞に続き、逸見会長より「歯の長寿賞を受賞なされた皆様、誠におめでとうございます。80歳で20本以上の歯を持っているという8020運動・歯の長寿賞表彰を山形市歯科医師会では、山形市と協力して平成2年より行っています。山形市では50%の達成率を目標にしておりますが、本年度の受賞者は、に292名で40%の達成率となっています。生涯に亘って口腔機能を維持することは、健康長寿社会をつくるという健康政策の一つでもあります。多くの歯を保ってしっかり30回噛んでいる人は、歯を失った人と比べて認知症の発症率も低いという研究発表もあります。物を噛むことは、大脳へのいい刺激となって伝わります。食事の習慣、食べ方、食べる物と量を工夫すれば体の長寿遺伝子が活性化され寿命が延びます。歯が20本以下なると食べる力が急激に低下するばかりでなく、はっきりと話すことも失われます。本日は、多くの方々が8020を達成することができ、おめでとうございます。」との挨拶があった。続いて市川昭男山形市長より「皆さん若くて80歳以上に見えません。肌のつやもよくて、自分の歯で食べることが健康につながっていると思います。80歳で20本以上の歯をもっている皆さん、歯の長寿賞の受賞おめでとうございます。20本以上歯があれば、ほとんどの物を噛むことができ、歯を多く持っている人は、一人でどこにでも行けます。山形市でも昨年、歯の健康を守るための条例を制定しました。皆様も歯の大切さをまわりの人に広めてください。」と祝辞を述べられた。続いて板垣平治郎山形農業協同組合代表理事組合長、斉藤純一市議会議員より祝辞を頂いた。
峯田理事より審査報告として「今年度の最優秀賞には、男性・市川英男さん、女性・佐藤きみ子さん。特別賞に最高齢93歳の平泉ムメさんが選ばれました。市川英男さんは残存歯が29本で、23本の歯が健全歯です。佐藤きみ子さんは残存歯が28本で、23本が健全歯です。また、6組の夫婦が、同時受賞されました。」と報告された。
引き続き表彰に移り、最優秀賞受賞のお二人には逸見会長より、特別賞受賞者には市川市長より表彰状が贈られ、板垣平治郎山形農業協同組合代表理事組合長より記念品の「つや姫」が贈られた。優秀賞受賞者には逸見会長から一人一人に表彰状が贈られた。受賞者を代表して市川英男さんより「甘いものを控え、歯科医院で正しい歯磨きの方法を指導され、定期検診を受けていたことが受賞につながった。」と謝辞を述べられた。
大沼理事の誘導のもと、口腔機能の維持増進を目的とした健口体操を出席者全員で行った。アトラクションとしては、山形大学音楽芸術コースの皆さんに「ふるさと」など4曲を披露して頂いた。
最後に斎藤副会長の閉会の挨拶の後、出席者全員で記念撮影し、無事解散となった。
今年も8020運動の長寿賞へ多数ご応募いただきありがとうございました。受賞者の皆さんは、80歳を越えているとは思えないほど若々しく健康で、歯と全身の健康との関連性をあらためて実感しました。多くの方が80歳で20本以上の歯を持っているようになりましたが、健康で楽しい人生を送るため、今後も更なる8020運動の普及と発展を目指し、努力していかなければならないと感じた。(記 小沢一仁)