平成15年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式
平成15年11月9日(日)午前10時より県歯科医師会館において、平成15年度市民歯科保険8020運動・歯の長寿賞表彰式が開催された。
池野理事の司会のもと、西村理事の開会に続き、公務によって欠席した小松会長に代わり岩沼副会長の受賞者へのお祝の言葉と、「平成2年から毎年開催してまいりました歯の長寿賞も今年で14回目を迎えることができました。8020運動が始まったのが平成元年であり、その前の昭和62年の歯科疾患実体調査によると8004でした。平成11年の同調査によると8006で8020達成者は全体の約15%でありました。我が国は世界で類例のない速さで高齢化社会になりましたがその質においては必ずしも満足できる状態ではございません。いろんな問題を抱えております。いくら長生きしても『健やかに老いる』『健やかに生きる』ということでなければ意味がありません。人生80年の時代を健やかに生きるためには80歳で20本以上の歯が必要です。きちんと咬む事が大事であって、そのことが全身の健康の維持、増進につながるという事です。こういった状況から見ても、今日表賞を受ける皆様はいかに素晴らしいか、誇りに思って歯の大事さを子供さんや、お孫さん達に話して頂きたいと思います。」との挨拶があった。また、山形市長代理の健康福祉部長佐藤武氏より、『ご健康なる受賞者への敬意の言葉とより一層の健康づくりに留意なされて健やかにおられますよう、心より御祈念申し上げます』と市長からの祝辞が披露された。
清水理事より審査報告として、「平成15年度の応募総数は男性77名、女性65名の合計142名でこれはこの事業が始まって以来最も多い応募数で、また最優秀賞に男性・会田太作さん、女性・木村初子さんが選ばれた。最優秀賞の会田太作さんは残存歯が28本、しかもこれまで歯科治療をうけたことがなく、28本とも健全歯であり、先に行われた県の8020達成者コンクールでも最優秀に選ばれている。木村初子さんも残存歯28本、内19本が健全歯で、短歌集を出版するなど多彩な趣味をお持ちの方である。
受賞者のアンケート結果として、長生きの秘訣・健康法では、適度な運動、ウォーキング、社交ダンス、健康セミナーで勉強する、よく歌う、早寝早起きをするなど。食生活で気をつけている事では、腹八分目、塩分を控えめに、30品目の食品を良く噛んで食べるなど。歯の手入れでは、1日数回磨く人が多く、歯間ブラシを使う、歯の根元を磨く、歯科医院で教わった磨き方で磨くなど多種多様の結果となり充実した生活を送られている」ことが報告された。
引き続き表賞に移り、岩沼副会長より受賞者一人一人に表彰状と記念品が贈られ、受賞者を代表して最優秀賞の会田さんより丁重な謝辞を頂き、そのなかで健康法として「1日3度の食後のブラッシングと、寝る前の歯間ブラシ、または食事中は1日500回の咀嚼をしている」と紹介しておられた。その後、おなじみとなった笹村昭六さんによる“長寿を祝うマジックショー”が行われ、華麗なマジックに大いに盛り上がった。