平成19年度「歯と口の健康週間事業」報告
2007.06.21
今年も、歯の衛生週間事業として山形市歯科医師会の依頼を受け、幼稚園・保育園及び障害者福祉施設を訪問し、歯科保健指導を行った。
訪問先 | 日時 | 人数 | DH数 | 内容 |
べにばな幼稚園(伊達城) | 6/12(火) 10:00-11:30 |
265名 | 3名 | 全体で人形劇、年長児3クラスに赤染めによる歯科保健指導 |
あすなろ保育園(上町) | 6/14(木) 10:00-11:30 |
118名 | 3名 | 全体で人形劇、年少児以上3クラス毎に歯科保健指導、年長児のみ赤染め |
訪問先 | 日時 | Dr | DH数 | 内容 |
夢工房(蔵王上野)利用者41名 | 6/4(月) 13:30-15:00 |
金谷 | 7名 | 知的障害者授産施設 無料歯科健診・赤染め ※マスコミ取材有り |
虹のネットワーク(八森)利用者8名 | 6/21(木) 13:30-15:00 |
坂田 | 2名 | 作業所 無料歯科健診・赤染め |
ハーモニー(深町)利用者16名 | 6/21(木) 13:30-15:00 |
金谷 | 2名 | 知的障害者作業所 無料歯科健診・赤染め |
最近の子供達は、ゲームやテレビ等一方通行になりがちなものに慣れていて、人形劇などつまらないのかと思ったが、集中して観ていたという園の先生方のお話を聞いて、演じていた時の静けさの不安は解消した。劇中において3つの約束がある。
- 食べたら必ず歯を磨く。
- おやつは決まった時間に食べる。
- 好き嫌いしないで何でもよく噛んで食べる。
この呼びかけには、すばやい反応があった。
今回、保護者が同席したクラスもあり、家庭での習慣作りにも役立ててもらえたものと思う。また、山形市歯科医師会のご配慮により、歯ブラシ・歯磨き剤・シールを配る事ができ、昼食後の歯磨きも楽しく実行していると大変喜ばれている。
各施設とも2回以上の訪問となり、健診結果のC治療・補綴状態から推測すると、最初の訪問から年数が経つにつれ、歯科受診したと思われる方の割合が、2年後訪問では89%、3年後67%、5年後では45%と低くなっていた。比較的若い20代の方がいる施設においては、ほとんどがPの進行及びCの増加がみられ、一時的に歯科への感心は高まるが継続したプラークコントロールは身につきにくいようだ。施設職員や保護者の方には、負担にならない程度の介助や声かけ等、個々の健診結果をわかりやすく伝える必要がある。特に職員の意識付けは大切だ。障害者自立支援の一助として、私達のできることは何か深く考えさせられる訪問となった。