令和元年度「歯と口の健康週間事業」報告

山形市歯科医師会より依頼を受け、本年も2施設で歯科医師の無料歯科検診・歯科相談と歯科衛生士による歯科保健指導を行ってきたので報告いたします。

ワークポケット
前年に続き2回目の訪問です。
ほとんどの利用者が職員による仕上げ磨きである為、更なる職員の口腔ケアの向上をはかりたいとの事で、まずは担当者に磨いてもらった後に姿勢保持、歯ブラシの使い方、口の開け方等の技術的な指導を主に行いました。今までなかなか歯磨き出来なかった方が今日は磨けた！と喜んでいた職員さんが大変印象的でした。全体的には前年より職員の技術が良くなっている事を感じました。

山形県ワークショップ明星園
14年ぶりの訪問です。
日常の口腔の管理は個人に任せているとの事で昼食後の歯磨きを行っている人は僅かです。休憩時間には缶コーヒー、コーラ等の甘味飲料を好んで飲んでいる人が多い様子です。しかし、歯科治療を済ませている方が多く新たなう蝕は少なめですが、歯石沈着のある歯周病に罹患している方が多くみられました。
歯磨き指導と間食の取り方、ぶくぶくうがいの練習を主に指導しました。施設にはもっと日常的に口腔衛生の大切さを促すような雰囲気を作ってほしい事をお願いして来ました。

まとめとして
この事業を機に施設や利用者の口腔の意識がその時限りの盛り上がりで終わらないで、今後の日常に僅かでも活かし続けてほしいものです。また再訪問の機会がある時に少しでも成果が見られたら大変嬉しく思います。
ご協力頂いた皆様に感謝し、先生方には今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
（歯科衛生士　小形紀子　記）