平成21年度「歯と口の健康週間事業」報告

今年度も、歯の衛生週間事業として山形市歯科医師会の依頼を受け、YDV劇団の幼稚園・保育園訪問並びに障がい者福祉施設における無料歯科検診及び歯科保健指導を行いましたので、下記の通り報告します。

保育園・幼稚園

ほほえみ保育園は2回目の訪問で、例年行っている歯科検診の前に訪問出来た事は、昼食後の歯みがきや生活習慣の見直しに役立てられたと思います。
大谷幼稚園は初めてですが、昨年訪問した園の系列ということもあり毎年訪問してほしいとの要望もあった程です。また、山形市歯科医師会より、訪問した園の年長児全員に歯ブラシを配ることができたのも、大変喜ばれています。

障がい者福祉施設

向陽園では、歯科検診が2年ぶりとの事で、昨年ケアホームへ移動になった方も参加しました。全介助や一部介助など重度の方が多く、職員も検診重視であったようです。状態の比較的軽い方は本人任せになりやすく、職員への細かい指導を心がけました。
恵光園では、歯科検診と保健指導を別日程で実施しました。職員からは事前に、歯みがきについての質問事項が次の様に寄せられました。

• 口に力が入る方や嫌がる方からスムーズに口を開けてもらう方法は？
• 入れ歯の正しい清掃方法は？
• 歯磨剤は付けた方が良いのか？
• プクプクうがいが不十分な方や、不可（うがいの水を飲む）の方が出来るようになる方法は？

考えられる原因などを挙げ、先輩衛生士からのアドバイスを元に未熟ながら歯科保健指導を行いました。是非、山形市歯科医師会の先生方にも教えていただきたい質問でした。職員が各個人にあわせてメモをとりながら熱心に対応していた姿も印象的でした。今回それぞれの訪問における反省点を今度の活動に生活かしていきたいと思います。

山形県歯科衛生士会　理事　板垣幸子